角川学芸出版 2010年4月25日発行
本体1429円+税=1500円

書評いただきました。

新聞掲載   京都新聞(朝刊)    2010年5月23日付け
         毎日新聞(朝刊) 定年よ、大志を抱こう 2010年6月27日付け
         中日新聞(夕刊) 定年後楽しむ力を  2010年7月3日付け
雑誌掲載   『宣伝会議』 宣伝会議社 2010年4月15日号

◎大量の団塊世代が定年退職を迎えている。コピーライターで団塊世代の男性でつくる市民グループを運営する著者が、定年退職後の同世代の男性へ向けて送る肩の凝らない生き方ガイド。「はじめに」ではなく「まじめに」という冒頭に始まり、「あとがき」は「あがき」で締めくくるというシャレ具合。上から目線や説教調で周囲と接してしまい、 仕事人間のよろいを脱げないでいる団塊の世代の困った勘違いぶりを自ら笑ってみせる。「会社モードなんてハズレた宝くじのようなもの」「きのうは他人でも、 きょうは友」「ディスカバー・ジブン」。長年の会社生活でこわばった肩の力を抜き、固まった頭を柔らかくするための一冊。

京都新聞(朝刊) 2010年5月23日

◎「人生80歳」の時代、定年退職者を待ち受けるのは、10万時間の途方もない「自由」(40年の勤務年数に相当!)。料理からボランティア活動まで、何をするかは自分次第。 退職後の人生を充実させるコツを、自身も団塊世代の著者が痛快な語り口で紹介する。

ゆうレポート/東京都北区子ども家庭部発行 平成22年10発29日発行

◎団塊世代男性が、会社組織から解放されたあと、自分自身や家庭、地域へと還るためにどう思考回路をセットすればいいよいか、軽快かつ詳細に提案する。「さあ、定年よ大志を抱こう!」とコピーライターの著者は定年後の今、男性たちの自主グループに入り活動中でリセット力を養うことでは一歩先を行く。定年後の仕事、妻との関係、“おひとりさまに弱い男の友だちづくり”など、瀬得力がある。男たちが定年後の10万時間を自分で楽しめるように、さりげなく自室に置いておきたい1冊。

月刊ウィラーン/(財)日本女性学習財団発行  2011年11月12日

◎10万時間とは、男性の平均寿命79歳を前提に定年後自由に使える時間を計算したものです。あり余る自由時間をいかに使いこなすか、それは定年後の人生に大きく響くのです。それができないままでいると、いつしか孤立・孤独の道へ迷い込むことにも。早々に価値観のシフトを終え、妻との意識のズレの修復を急ぐ、その要点や友だちの有難さ、 付き合い方などを軽やかに著しました。 女性からは夫に読ませたい、大切なテーマなのに案外あまり考えられないままでいる男性の生き方が参考になる、と。男性は共感のほか、少々気に入らぬという感想も。実は、こうした感想を抱く人もいるだろうとは予測していました。孤立・孤独への道は脅しととらえ、 夫の自立を望む妻の声に納得いかぬなどと。 2012年は65歳まで雇用延長した団塊世代が定年を迎え、 彼らの生き方が超高齢社会での問題としてクローズアップされることは間違いないでしょう。いまこそ10万時間の重さ浪漫も理解して欲しいものです。 

NPO法人高齢社会をよくする女性の会(代表:樋口恵子)発行 会報 2011年3月

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まじめに

第一幕 男・定年、きょうまでのドラマ
 1-戦争で鍛えられ、地獄で迷う
 2-顔でニッコリ、腹でコノヤロ
 3-団魂世代とは、失礼な
 4-定年現象
 5-そして、高齢者への心得
 *-団塊世代データ

第二幕 働くべきか、働かざるべきか
 6-ほっ、一〇万時間浪漫
 7-元気なうちは遊ぶ
 8-定年よ大志を抱け
 9-引きこもり定年、現る
 10-先は競馬か、図書館か
 11-社会が俺を呼んでいる

第三幕 夫婦、危機一髪
 12-妻は達者で留守がいい
 13-男子厨房に入れるべからず
 14-料理教室の男
 15-あ・ふんの呼吸
 16-夫 あこがれの農業、妻 ノー業
 17-ホカならぬ、ハカのこと
 18-その手があったか、迂回説得

第四幕 男は「おひとりさま」によわい
 19-オヤジ、頑固であまのじゃく
 20-孤独な私に、だれがした
 21-「この手」の振り見て 我が振り直そ
 22-アナタは、偉い
 23-討ち入りの日の「そば打ち」

第五幕 きのうの他人、きょうは友
 24-友だちは年金
 25-学ぶは「協奏」なり
 26-類人縁
 27-あっ軽く、オヤジ・ギャグ
 28-案ずるなかれ、話しベタ
 29-話して男は象になる
 30-病気を習う、感謝を習う

あがき

表題、『定年、そして10万時間』が決まるまで。
その1:『友だちは年金』
 当初、思い描いていた表題です。
 “人生で最もたいせつなものは友である”というのが私の信条です。定年後の支えは、
 年金以上に友こそがいちばんです。その考えを表題に。
 ところが、この表題に決めようかと考えていた矢先、厚労省における「年金問題」が表面化。
 年金は信用ならん、怪しいもの、問題ありといったイメージが蔓延し、となると、
 友だちは信じられないもの、問題を起こす素、頼りない友だちなんて……といった
 脈絡になることから、この表題は断念。
 しかし、愛着もあって本著第5幕の最初の項目に席を設けました。
 いまでは、講演の際“友だちは値年金”といったキーワードで
 話の接ぎ穂としても役立ち共感を得ています。

その2:『年金力』
 2番目の案です。ストレートで目にもつきやすく、良いかなと思いつつ、友だちにモニタ
 リングしたところ、「最近さ、○○力」という表題の本が多いし、新繊維がないよね。
 インパクトもないし、そうした本のなかに埋もれてしまったら残念だしね」という、
 なるほど納得のアドバイスを受けて、力なく引っ込めることとなりました。

その3:『男・定年どこへ行く』
 小林旭の歌のようなタイトルで、西部劇のようで、昭和の哀愁が感じられて、これで行けそう。
 割と自信もあって、出版社へ提案しました。そうしたら、「他に案はありませんかねぇ。
 書店で見た瞬間パッと分かって、手に取りたくなるような案」というさりげない却下のもとに
 この表題は、どこかへ行ってしまいました。そして出版社から、その4の表題が提案されました。

その4:『定年のお時間』
 私、この“お時間”というのが性に合わず、「もう少し考えさせてください」と返答して
 松林のなかへ迷い込んだ心境ながら、とうとう松茸を見つけたのです。それが、
 その後の案です。

その5『定年、そして10万時間』
 表題について、よくよく考えると、これってキャッチフレーズなんですね。
 非常勤で芸術系の大学で広告表現について講義しています。その折、学生さんに
 この表題を紹介したところ、「先生、すごく目を引くタイトルですね。何だろうと思っちゃう」と。
 訴求対象じゃないけどキャッチしたみたい。へえ〜!
 この表題にたどりついて、よかった、よかったの昨今です。

ところで、あなたはどう思いますか?
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